掛け針


 私の掛け針は、鮎釣りを初めて始めたときから4本針で通しています。これは、いろいろ巷で言われているような訳があるのではありません。ただ、道理として1本より2本、2本より3本、3本より4本のほうが良く掛かると思っているからです。特に、ここ10年ほどは、仕掛は自分ですべて作っているため、4本針仕掛が一番作りやすいということもあります。


材料


 ヘソ針

中央
 ヘソ針(ハリス止め付)


 掛け針
・ヘソ針はコンバット逆さの2号。色はゴールド。
・ヘソ針(ハリス止め付)は“がまかつ”のコブラヘッド逆さ
・掛け針は“がまかつ”の「こーだ」か“DAIWA”の「マルチ」
この他に、ハリス(0.8〜1.2号)根巻糸(黄・黒色)、アロンアルファー(接着剤)

 ヘソ針については、以前はヘソ針付のものしか作っていませんでしたが、最近になっていちいちヘソ針を巻くのが時間のロスのような気がしてきました。そこで、いまでは初期〜7月はヘソ針なしの仕掛、8月以降はヘソ針付または太ハリスの仕掛というように使い分けています。
 使う針は3種類。“がまかつ”の「こーだ」か“DAIWA”の「マルチ」です。これも特に理由はありませんが、今までいろいろ使ってみて、掛かりが良く外れにくいと思ったからです。サイズは初期から終盤まで大きめのものを使っています。初期は身切れしやすく、終盤は大型狙いのためです。
 根巻き糸については、ヘソ針部分は外れているかいないかすぐ判断できるように、以前は赤を使っていましたが最近では体色に合わせて黄色(ヘソ針はゴールド)のものを使うようになりました。掛け針部分は黒を使っています。


作り方

掛け針とハリスの接合

 掛け針巻は専用の針巻き機(左図)を使っています。この機械は友人のM氏の勧めで平成2年に購入したもので、以来針巻き用にはなくてはならないものになっています。

1、掛け針ホルダーに針をセットします。

2、掛け針を針巻き機にセットします。

3、4本の針の中央にハリスを通します。

4、根巻き糸(黒)を、根巻き糸掛けにセットします。

5、根巻き糸を2,3回巻いてから、糸を引っ張りながら、ハンドルを回してムラなく巻いていきます。(通常1重巻きしかしませんが、1日の針の交換をあまりしない場合は、2重巻きの方がしっかり固定されていいと思います。)

6、糸を引っ張りながらアロンアルファーを一滴つけて、広げます。(湿度が高いときは即乾しませんので根巻き糸かけに掛けて乾くのを待ちます。)

7、アロンアルファーが一応乾き、根巻き糸が落ち着いたら、針掛けか紙の上で完全に乾燥させます。

左図が掛け針接合完成図


ヘソ針とハリスの接続

ハリス止め付ヘソ針の場合
8、ハリスをヘソ針のハリス止めに通し、仕掛糸の先端から7mm程度のところで折り返す。

ハリス止めなしヘソ針の場合
8、掛け針の付け根から指の幅3本分の所に、ヘソ針の端がくるようにする。

共通
9、ヘソ針の弧の部分とハリスを綾指と人差し指でしっかりと固定して根巻き糸(黄)をムラなく、一重か二重に巻く。(左図参照)

10、根巻糸を巻いた部分にアロンアルファーを一滴たらす。
11、はみ出した余分な根巻糸を切る。(左図赤線部分)
手持ち糸接合部

12、アロンアルファーが充分乾いたらできあがり。




掛け針完成品




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