天井糸


 天井糸は特に使わなくても仕掛けはできますが、道糸が短くなるので交換する部分が少なく、経済的にも環境的にもいいと思います。
 ChikaとYasuが使用している天井糸は3種類で、竿ごとに使い分けることにより、道糸を共通にしています。
 また、天井糸は道糸より太く見やすいために、目印を見失ったときもすぐに道糸の在処を見つけることができます。
 しかし、こんな天井糸も良いことばかりではありません。風が強い日は太い分風にあおられやすいことや、道糸が短くなる分深場では天井糸まで流れに入ってしまい水の抵抗を受けやすくことなど、欠点もあります。


材料

左上
 天井仕掛け用糸
右上
 ナイロン糸(2号)
左下
 リリアン
中央下
 よりもどし(極小)
右下
 ハリスどめ(極小小)
・天井仕掛け用糸は極細の鮎用または渓流用を使用(赤色、緑色、オレンジ色)
・ナイロン糸は2号が最適
・リリアンは細目の黄緑色
・よりもどしは一番小さなもの
・ハリスどめは金属リングのついたものなら何でも可
この他に、根巻き糸、アロンアルファー(接着剤)


作り方


水中糸結合部の作成

 水中糸結合部は道糸のねじれをうち消すことができるように、よりもどしを用います。市販品のものもありますが高価な上に回転しにくく、結局自作した方がいいものができると思いました。

1、よりもどしの片方の輪をペンチでカットしてから真っ直ぐにのばします。

2、3cmほどに切ったリリアンに1.でのばした部分を差し込み、根巻き糸できつく何重にも巻いてからアロンでとめます。

3、ハリスどめの"とめ"の部分をペンチなどでつぶします。

4、2.の反対側に3.でつぶした"とめ"の部分を差し込んで、2.と同様に根巻き糸で巻き、アロンでとめます。

左図水中糸結合部の完成図

中間部の作成

 中間部糸はナイロンの2号を1.2mとリリアンを5cm準備します。

5、ナイロン糸の端を斜めにカットしてリリアンに通します。

6、完全に通したら、リリアンの端とナイロン糸の端を合わせて、ライターの火で一緒に溶かします。

7、先端から2cm程の所で折り返し、根巻き糸でしっかりと巻きます。(左図上参照)

8、ナイロン糸のもう一端に先程作った水中糸結合部のハリス止めリングをつけます。(左図下参照)


天井部の作成

 天井仕掛け糸は水中糸と竿の長さにもよりますが、水中糸4m・竿9mで約7mとっています。市販の"より"の入った細めの糸を使っています。

9、仕掛け糸を15cm程に切ったもの(三つ編み用)を2つ折りにし、仕掛け糸の先端と重ねて"8の字"結びでとめます。(左図参照)

10、三つ編み用の糸は残して、仕掛け糸の方の余分な部分を切り取ります(下図赤印部分)。

11、8.で作った中間部のリリアンの輪に10.の先端を通してから仕掛け糸を折り返して、三つ編みで元糸に編み着けます。

12、仕掛け糸のもう一端を首吊り結び(左図参照)でとめて、完成。


天井糸完成品




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