平成13年

　恒例のGWの採集会です。今回は昨年から誘われていた倉谷鉱山。片道４時間という難所ですが、山菜と渓流釣りにだまされて出かけました。
　ダムサイトに車を置いて歩くこと４時間。息も切れ切れにようやくズリにたどり着きました。しかし、あまりにも疲れていたためになかなか食指が動きません。結局岩を数個叩いただけでギブアップ。同行のＫがらしいものを１つ譲ってくれただけで収穫は全くなし。唯一まともなものはＭ１がきれいな結晶をゲットしただけにとどまりました。

　　当初の予定では、洞戸村を中心に採集する予定でしたが、雨雲レーダーを見るとやや怪しい気配。しかし、とにかく行ってみようと長良川沿いに出ると、山の上の方がほんのり白くなっていました。やはり嫌な予感がすると思いつつ板取川を洞戸に向けて走ると徐々に雪が強くなってきました。洞戸の役場の近くで様子を見ていると、雪はどんどん強くなり道まで冠雪し始めたので急遽予定を変更して蛭川の方へ向かいました。
　現地に着いたのが昼の１２時。今から探索では時間がなさ過ぎると判断し、石切場を物色しようと車を流していると大規模な造成地に行き着きました。少し様子を見ようと軽装でペグマタイトを探していると、風化した脈を発見。少し掘ってみましたが石英片ばかりで、水晶片が見つかりません。諦めて次を探そうとふと横を見ると、風化した表面に長石の破片が・・・。少しつついてみましたが、グサグサで表土が被っているようなので他の場所を探っていると、Ｋが先程の石英片の場所で小型の水晶を発見。数本見つけたところで脈がつきたのか出なくなりました。Ｋは次にグサグサ表土に目を付け、表土をどけてみると下にまた風化したペグマタイトを発見。一緒に掘り進んでいくと、何故かＫの掘るところにばかり水晶が出てきます。数cmの水晶をいくつか見つけていたので唖然としていると、「ここ掘ったら」と、Ｋがアドバイスしてくれ、何とか５cmほどの水晶をいくつか手に入れることができました。その後周りをどんどん掘ってみましたがペグマタイトは続いているものの結晶は出ずに夕方寒さも極致に達したところで終了としました。